大事なものは大事にしろ 3/4

「そんなことになったら、嫉妬と後悔で倦怠期なんて一発で吹っ飛びますよ。

 もう絶対に相手を離さない、もう絶対に相手以外には触らせない。余計に夫婦仲が固まりますよ」

「で、でも、私、ユウくん以外の赤ちゃんなんて、産みたくないよ……」

「避妊なら大丈夫ですよ。アフターピルを持ってますから、後でお渡しします。

 僕はそういう方面にもコネがあって、それだから、あんなに高い信頼度をつけて貰ってるんです」

 智香は少し考え込む様子を見せたが、入口に押し当てられている逞しいものを物欲しそうに眺めた後、意を決したように友一に視線を寄越した。

「あのね、ユウくん……私、ユウくんがいいなら、いいよ」

 決断は友一に委ねられた。

 サトウも智香も、期待するように、圧力をかけるように、友一を注視している。

 駄目押しにサトウが言った。

「どうせやるなら、徹底的にやりましょうよ。

 中途半端じゃ、中途半端なことにしかならなくて、却ってギクシャクしちゃいますよ」

 その言葉が決定打となったわけではない。ただ、結論自体はその論法と酷く似ていた。

 ゴムをつけた上での挿入も、中出し前提の生挿入も、挿入という点、一線を超えたという意味では変わらない。ならば、どうせならば行き着くところまで行った方が、せめて性的興奮くらいは満たせるだろう。これが結論だった。

 友一は無言で頷いた。


「じゃあ、入れちゃいますよ。奥さん、僕のは大きいですから、力抜いてくださいね」

 友一の気が変わる前に済ませてしまおうという魂胆か、サトウは押し当てたものをゆっくりと沈めていった。毛深い裂け目を押し拡げて、子供の腕のような凶器が潜り込んでいく。

「あっ、くぅっ……!」

 智香が苦しげに表情を歪める。

「奥さん、大丈夫? 痛い? ゆっくりするから、怖がらないでね」

 覆い被さったサトウが、優しく頬を撫で、キスを繰り返し、優しい言葉をかける。その間も腰は進むが、少し進んでは少し戻る、という具合で細心の注意を払っている。

 友一はその光景を眺めながら、非常に嫌な連想をしてしまい、慌ててそれを打ち消そうとした。その連想とは、彼が智香の処女を受け取った時のことだった。あの時も、丁度、あんな風に痛がる智香をなだめながら進んだものだった。

 ただし、あの時とこの時には大きな違いがいくつもある。今の智香は処女ではないし、あの時とは違って、声と表情には苦痛以外の甘い快感の色も混ざっている。抱いている男の方も童貞ではなく、非常に手慣れている。そして何より、そこにいるのは友一ではない。それが何よりも口惜しかった。

 やがて二人の下腹部が密着した。

 友一は何か取り返しのつかないことが起こってしまったような感覚に襲われながら、裸で絡み合う二人がキスを交わすのを眺めていた。

 キスの雨を降らせながらサトウが甘く囁く。

「ほら、奥さん、全部入りましたよ」

「入った……の?」

「全部入りましたよ。どうです、生のチンポは?」

「凄く……熱い……それに、すべすべしてる……」

 熱に浮かされたような声と表情で智香が答える。

「旦那さんのと比べてどうですか」

 智香は答えず、窺うように友一を見た。言ってもよいかどうか、目で問いかけているのだ。

 友一はもう腹を括っている。歯を食い縛りながら頷いた。

 智香が喘ぎながら言う。

「凄く、大きくて……硬くて……何だか、お腹が破裂しちゃいそう……」

「大丈夫ですよ。最初は優しく動きますから。

 さあ、手と足を僕に絡めて、しっかり掴まって、旦那さんのより大きい生チンポを楽しんで……」

 智香が言われた通りに手足を絡めてしっかり抱きつくと、サトウはキスを繰り返しながら、体全体を揺するように動き出した。ベッドがゆっくりと軋み、組み敷かれた智香が苦しげに息を吐き出す。

 だが、智香の苦しそうな息遣いも、すぐに甘く穏やかなものに変わっていった。サトウが少しずつ動きを大きくしていくにつれ、甘い声も大きくなっていく。

 腰を円運動させながらサトウが友一の方を向いた。

「キジマさん、奥さんのオマンコ、最高じゃないですか。

 締まりはいいし、汁気も程々だし……生入れしたことないなんて勿体無いですね」

「や、やだ、そんなこと言わないで……ユウくんが、見てるのに……!」

「本当、名器ですよ、このオマンコ。

 でも、いくら名器でも磨かなきゃ宝の持ち腐れですからね。

 今日はキジマさんの代わりに、僕が徹底的に磨いてあげますね」

 そう笑い、サトウは腰の動きを円運動から前後運動に変えていった。結合部から聞こえる水音が大きくなり、それと共に智香の押し殺した喘ぎも艶を帯びていく。

 友一は最愛の妻が巨大なもので体の中を掻き混ぜられている様子を茫然と見つめていた。妻の性器の具合を評価されるなどという屈辱を受けても、現実感がなさ過ぎて、咄嗟に対応ができなかった。

 サトウが腰の動きを大きくした。もう普通の性交とほとんど変わらない動きだ。

「奥さん、大分慣れてきましたね。もう痛くないでしょう」

「うん、あっ、い、痛くっ、あぁんっ、な、ないよっ……」

「むしろ気持ち良い?」

「ぁっ、ひっ……き、気持ち、良いよぉ……」

「旦那さんとどっちが?」

「い、言えないぃっ、そんなの、言えないよぉっ……!」

「そうですか。じゃあ、今は言わなくていいですよ。それより、旦那さんと言えば……

 キジマさん、繋がってるところ、みたいですよね」

 先に反応したのは智香だった。

「駄目、駄目駄目駄目ェっ! そんな酷いの、嫌ァ……!」

「奥さん、奥さんだけが気持ち良くなってちゃ、旦那さんが可哀想でしょ。

 旦那さんは奥さんが僕のチンポでヒイヒイ言ってるのを見て気持ち良くなってるんだから、

 奥さんも協力してあげなきゃ……ほら、見て、旦那さん、チンポ弄ってますよ」

 言われて友一は、いつの間にか、自分が股間のものを扱いていることに気づいた。それはここ数年では見られないほどに力強く、結婚前、まだ十代だった頃のように力強くそそり立っていた。

「ユ、ユウくん……あんなに……興奮、してるんだ……私が、サトウくんと、エッチしてるの、見て……」

 智香が驚愕と失望の入り混じった眼差しを友一の顔と股間に注ぐ。

 ペニスから手を離した友一が弁解の言葉を述べる前にサトウが言った。

「だから、繋がってるところ、見て貰いましょうよ」

 そのまま上体を起こし、結合部が友一に見えやすいように微妙に体の向きを変えた。

 智香が両手で顔を覆った。

「い、嫌ァっ、ユウくん、見ないでぇっ!」

「そんなこと言ってますけど、奥さんのオマンコ、ぎゅうぎゅう締めてきますよ。

 見られて興奮してるんじゃないですか」

 繋がっている部分が友一の前で露わになった。

「見てくださいよ、キジマさん。

 奥さんのオマンコ、涎垂らして僕のチンポ美味しそうに食べてますよ」

 思わず友一は、妻とサトウの生々しい結合部分を注視してしまった。

 濃く生い茂った草叢の中に黒々とした太い肉の棒が突き立ち、出入りを繰り返している。棒が動くたびに智香の体が震えて甘い声が上がる。引き抜かれてくる竿には白く濁って泡立った愛液が纏わりつき、押し込まれていくと粘液が掻き混ぜられる水っぽい音が響く。太い棒が綺麗な筋を無惨に押し拡げ、抜き差しのたびに内側に収まっていた肉を引き摺り出し、形を歪めている。

 それはあまりにも生々しい光景だった。今、最愛の妻が自分以外の男に股を開き、信じらないほど大きなものを受け容れて雌になっているのだという現実を最も強烈に伝えてくる光景だった。

 自分しか知る者のいない穴の味を別の男が味わっている。自分など比べ物にならないほどに逞しいものが妻の小さな裂け目を我が物顔で征服している。そう思った瞬間、信じられないほどに勃起しているものの付け根がかっと熱くなった。

「うあっ……!」

 友一は触れてもいないのに射精していた。勢い良く飛び出した白い液体はベッドまで飛び、丁度、智香の顔のすぐ横に着弾した。中学生のような飛距離だった。

 これ見よがしに腰を振って智香の中を掻き回しながらサトウが言う。

「あ、奥さん、見てくださいよ。

 旦那さん、奥さんと僕が繋がってるところ見ただけでイッちゃいましたよ。

 しかも、あんなに飛ばしたのに、まだビンビンです」

「う、嘘、ユウくん……見てるだけで……?」

 愕然とした問いかけに友一は答えられなかった。驚いているのは彼も同じだった。自分が智香の痴態を目にして射精してしまったという事実は強烈過ぎて、それ以外のことを考えられなくなっていた。

 すかさずサトウが上体を倒して智香に覆い被さる。

「そうですよ。 旦那さんは、奥さんが僕に抱かれて可愛い声を出すのを聞いて喜んでるんです」

「そんな……ユウくんが……嘘……」

「嘘じゃありませんよ。見ただけでイクなんて、本当に喜んでなきゃ無理ですよ。

 だから、何も遠慮なんかしなくていいんですよ。

 僕に抱きついて、好きなだけ気持ち良くなっちゃっていいんです。

 旦那さんのことは気にしないで、僕のチンポで気持ち良くなっちゃってください」

 智香の返事はなかったが、絡みつく手足に力が籠もり、上げる喘ぎが一層の艶を帯びたことが、彼女の内心を端的に表していた。

 サトウの動きが激しくなった。しなやかに体を波打たせ、叩き壊すような勢いで腰が智香の体にぶつけている。

 智香はそれを悦んで受け容れているようだった。高らかな嬌声が上がり、結合部からは下品な水音が響く。友一が聞いたことのない声、立てたことのない音だ。

「駄目ェっ、イクッ、イッちゃうよぉっ!」

「いいんです、イッてください、僕のチンポでイッて……!」

 はしたない声を上げて悶える智香をサトウの腰が一層激しく責め立てる。智香は絶叫するような声を上げて体を反り返らせ、痙攣するように震えた。

 それでもサトウは責めをやめない。体の下で跳ね回る柔らかい体を抱き締め、無慈悲に腰を遣い続けている。

「駄目っ、やぁっ、も、イッ、イッてるのぉっ! 

 駄目なのぉっ、やだやだぁっ、気持ち良過ぎて怖いよぉっ……!」

 悲鳴のような嬌声を上げながら、智香が何度も何度も体を反らして痙攣する。

 断続的に達しているのだ。

 友一はそそり立ったものを扱き立てながらその様子を見守った。今まで見たこともない激しい乱れ方に、今までにしたこともない激しい責め。全てが自分以外の男に為されたことだと思うと、気が狂いそうな熱が下腹部に溜まり、呼応するように他の部分の熱が冷えていく。

 下腹部に溜まった熱が爆発して飛び出し、床に空しく飛び散った。

 荒い息をつきながら眺める先では、声と音が続いていた。

 だらしなく力を失ったものがまた硬さを取り戻し始めた頃、唐突に、サトウが繋がったままの智香ごと体の向きを変えた。二人の尻が友一の側を向き、生々しい結合部が晒された。

 毛に覆われた筋が痛々しく拡がって太い肉棒を咥え込んでおり、その下では、友一が今までろくに見せて貰ったこともない、慎ましい肛門がいやらしく収縮と弛緩を繰り返している。削岩機のように肉の杭が打ちつけられるたび、尻の肉が震え、握り拳ほどもある袋が会陰に押しつけられて形を変える。肉棒が引き抜かれると、中の肉が名残惜しげに引き摺り出され、泡立った愛液が零れ出す。

 食い入るようにその部分を見つめていると、サトウが荒々しい息遣いと共に言った。

「キジマさん、今から奥さんの中に出しますよ!初めての中出し、よく見ててくださいね!」

 腰の動きが激しくなってしばらくした頃、サトウが「出る!」と叫び、ぐっと腰を智香に押しつけた。

 密着した結合部が震えているのを友一は見た。僅かに覗く肉棒の付け根が不気味に脈動している。


今まさに最愛の妻の体内に別の男が精液を注入している。そのことが友一には痛いほどにわかった。

「奥さん、中で出してますよ。わかりますか」

「あ、熱いっ、熱いのがっ、びゅっびゅって……」

 うわごとのような声を智香が上げる。

 下腹部が熱くなり、熱が爆発する。震えるものから精液が飛び散り、ベッドを汚した。

 友一のものが力を失っても、サトウの射精はまだ続いていた。力強く脈動して智香の中に精液を注ぎ続けている。


 友一の何倍もの時間をかけてたっぷりとした射精を済ませたサトウは、余韻を楽しむように腰を動かした後、ゆっくりと腰を引いた。まだ硬さを保ったままの巨大なものが、内側の肉を引っ張り出すようにして姿を現した。

 ぐちゃぐちゃになった筋はぽっかりと口を開け、そこからは半ば固形物のような白濁液が見えていた。

「あ、ああ……」

 友一はまだ手の中でペニスが硬くなっていくのを感じながら、茫然とその破滅的な情景を眺めた。

 サトウが智香の背後に回り、後ろから抱えるようにして支え起こす。全身を火照らせて汗だくになった智香が、友一と向かい合った。

「や、やだぁ、ユウくんに、見られちゃうよぉ……」

「見せてあげた方が旦那さんも喜びますよ。

 さあ、たっぷり中出しされちゃったオマンコ見せてあげましょうね」

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