「ああぁぁ・・・」
なんと表現して良いのかわからない私の悲鳴が口から漏れる。
それを聞いた雪絵は背中からぎゅっと私に抱きつくように右手を私の胸に添え力を込めた。
雪絵の左手はまだ私の股間を握ったままだ。その手にも力が入っている。
「んっ・・・」
そんな鼻から漏れる雪絵の悲鳴が聞こえてきそうだった。
画面の中の雪絵の唇は三河の口によって塞がれてしまったのだ。
ただ唇を重ねるだけのキス。 それだけでも私は狂いそうだった。
しかしそれだけでは終わらない。
雪絵の身体が小刻みに震えだした。
画面はゆっくりと雪絵をメインに2人をアップにしていく。
雪絵の身体が震えた理由はアップになってすぐにわかった。
微かに雪絵の唇が開かされていたのだ。
それは三河の舌が雪絵の口内に侵入したことを表していた。
思わず逃げそうになる雪絵の身体を、三河はヒップに添えた左手の力を込めて引き寄せる。
「そんなに・・いつまでするんだよ・・」
私の心の悲鳴が思わず言葉となって出てしまう。
ヒップを撫で回していた手を同じように、三河の舌が雪絵の口内で動き回っているのは簡単に想像できた。
それほど長い濃厚なキス。
何時しか雪絵の顎に添えられていた右手は下に下がり、セーターの上から豊満な雪絵の左の乳房を揉んでいた。
初めて会った男に胸も尻も揉まれ、唾液が交換される程に濃厚なキスをされ続ける雪絵。
望んでいた光景。それは間違いなかった。
しかし心のどこかで雪絵はキスを嫌がるだろうと思っていたのだ。
何とも言えない複雑な感情が湧き上がる。
私が望んでいた感情。私が望んでいた光景。わかりきっている。
それでも言いようがないこの心情に押しつぶされそうになるのだ。
セーターの上から揉んでいた手がその中へと進入を試みる。
口を塞がれ何も言えない雪絵。
そんな雪絵は小刻みに震えながらも、自らの服の中へ入ろうとする三河の手を受け入れた。
窮屈そうにセーターを持ち上げている柔らかそうな山。
その頂上で三河の手の形が浮き出ているように見える。
それは見えないはずの服の中で動く手を映し出してしまっているのだ。
カメラは三河の背後から雪絵の背後へと180度動き回る。
あらゆる角度から嫌と言うほどセーターの中に手を入れられ
胸を揉まれながらヒップを撫で回されキスをする2人を見せられるのだ。
カメラが雪絵の背後へと来た時、ヒップを撫で回していた手はセーターの中へと入れられた。
その手は徐々に上へと上がり背中の中心辺りで動きを止める。
何をしようとしているのかすぐにわかった。
セーターの中でゴソゴソと動く手。
その手はやがて役目を終えたかのようにまたセーターの外へと顔を出しヒップへと戻る。
ゆっくりとカメラがまた移動し始め、三河の背後へと戻ろうとしてる最中
「んんっ・・」
とはっきり聞き取れる雪絵の声が漏れてきた。
その反応は服の中でブラジャーを擦り上げられ、露出させられた生の乳房に手が当てられたのを教えてくれた。
そしてカメラが雪絵の顔をアップにし、閉じたままの目が思わず大きく開かれたのを捕らえた。
その反応も私にある想像をさせた。
おそらく直に触れられたその指で乳首を摘まれたのであろう。
たぶんこの想像は間違っていないはずだ。
濃厚なキス。
そしてこれでもかと言う程、しつこいくらい続けられる胸とヒップへの愛撫。
「ゆ・・雪絵・・」
そんな単純で長い愛撫の途中、私の嫉妬心を掻き立てる行動を雪絵が取ってしまった。
雪絵自身無意識であったのだろう。
もしかしたら今肩越しで見ている雪絵本人も驚いているかもしれない。
されるがまま、ただ三河の行為を受け入れていた雪絵。
その両手は下にだらりと下げられたままだった。
ヒップや胸に手を当てられたときには思わず三河の胸に添え、押し返そうとまでしていた雪絵の手だ。
その手をなんと三河の背中に回してしまったのである。
三河は背中に手を回されると、そこでようやく長かったキスを終わらせる。
「はぁ・・はあ・・・」
少し息苦しくもあったのだろう。雪絵の呼吸は少し乱れていた。
「そう・・奥さん・・いい子だ」
囁くように言う三河の声をカメラが拾う。
三河はそんな息切れした雪絵の荒れた呼吸が収まるのを待ち、
胸を揉んでいた手と、臀部を撫で回していて手を雪絵の腰に回し、今度は軽いキスをするのだ。
どこからどう見ても抱き合ってるようにしか見えない2人。
それはまるで恋人同士の抱擁にも見えた。
雪絵は私の妻だ・・そう何度も頭の中で繰り返す。
そして画面の雪絵から目を背けるように私は背後にいる雪絵に顔を向けたのだ。
振り向いた私の頬にキスする雪絵。
今まで生活してきた家。いつも一緒に寝ている寝室。
その中で私にキスをする雪絵は間違いなく私の妻だ。
しかし今日は当たり前のように感じていた雪絵からのキスが違うように感じる。
今私の頬に付けられた唇は数時間前、三河の唇によって塞がれていたものなのだ。
何と言っていいのかわからない。私は作った笑顔を雪絵に見せてやった。
その私の顔に安心したのか雪絵は私の背中に顔を埋める。
こんな映像を見ても、私が望んだことだから嫌われることはないだろうと思っていたのであろうが
それでも私の反応は気になり、心配にもなったのだろう。
そんな心情を察した私は手を背中の方へと伸ばし雪絵の頭を撫でてやった。

コメント