彼女がデリ嬢として初の本番をするまで 5/14

「ちょっと飲み物持ってくる」

いつの間にか2人ともコップが空っぽになってた。きっと緊張のために、喉が乾いてしかたなかったのかもしれない。

「1冊目のノートなら、もう俺が勝手に見てもいい?」

冷蔵庫に向かってたマドカが振り返って、一瞬の間を置いてから『いいよ』と答えた。

パラパラとページをめくりながら特定の項目をチェックする。すると、60分コースの客と、90分コースの客が、ほぼ1回しかイってない。120分以上のコースになるとさすがに2回って客がいたけど、それでも平均1.5回にも届いてない気がした。マドカが言っていた通り、発射ゼロのお客さんも確かにチラホラいた。どうやら、まだ1冊目のノートの時点では、掲示板で絶賛されるほどの高水準な仕事は出来ていなかったらしい。

それは俺をすごーく安心させたけど、マドカのコメントが

『もうちょっと頑張れた気がする』

『なんか申し訳なかった』

とか書いてある日もあって、それが俺をムシャクシャさせた。

マドカの話だと、短いコースを選ぶ客の方がエロく、ロングのお客さんは逆に回数が少ないようなニュアンスのことを言っていた。俺はこのあたりも2冊目以降は注目しようと虎視眈々だった。


お茶のペットボトルを片手に戻ってきたマドカが「ちんちんは?」って聞いてくる。「ギンギン」って俺は答えて、マドカが割と真面目な表情で、『2冊目のノートでちんちん縮んじゃったらどうしよう…そんなのやだなぁ…』って不安そうに笑った。

「パイズリしてもらうから大丈夫」

「ずいぶんそれにこだわるねw」

「あたりめーだよ、オマエなぁ…」

「ごめんなさい、ごめんなさい」

マドカが本当に怯えるようにして謝ってたので、俺はグッとこらえた。

「あ、忘れてた。ノートが少ないんじゃないかっていう、その理由」

「あ、そうだ」

「でも、薄々気付いてはいるよね?ヒロシ鋭かったし」

「いやまったく」

何となく気付き始めてはいたが、マドカの言葉で言ってもらうことに意義がある。

「だからさ、NGのお客さんが増えるわけだよ」

「だよね」

「それと、最初の方の私は、出来るだけ早くお金稼いでやめたいって思ってたから」

「うん」

「ある意味張り切り過ぎて、働きすぎていたのだ」

「どのくらい?」

「生理のとき以外毎日…オープン~ラストみたいな」

「まじか…」

「でもそれじゃ、体がもたないし、NGの客を増やしつつ」

「うん」

「時間も夕方まで、とか、夕方から、とか、そういう出勤時間にしたら自然とちょうどよい感じになった」

「そういうわけで、1冊目のペースでノートの冊数が増えたわけではない」

「なるほど」

ちょっと意地悪したくなって、俺は1冊目のノートをパラパラめくりながら言った。

「でもそれじゃ、収入が減るんじゃ? まぁ、別な収入が増えるってことだろうけど」

俺のその質問、というよりは自問自答に、マドカの表情がちょっとだけ歪んだ。

さっきまだ触れないでおこうと思った『本番』に関して、俺は我慢できずに言及した。マドカはコップをお茶で満たしたあとに『ごめんね』って言った。 俺は罪悪感でいっぱいだった。


ワザと意地悪な言い方をしたんだって正直に言って、俺も謝った。

「でもね、本当にこれだけは信じて欲しいんだけど、ソレだけで稼いでたわけじゃないの」

「わかってるよ、マドカの魅力は俺が一番わかってる」

「ありがと…」

「ま、デリ嬢としても魅力的だったってのは、俺としては嬉しくないんだけどな」

「うん…わかってる」

「あのね、私すごく色々なこと覚えて帰ってきてたじゃん?」

「うん」

ノートの『お客さんの特徴』って項目には、小さい字ですごく事細かく色々書いてあった。

その日何を話したのかその話題はもちろん、一緒に食べたもの、一緒に見たテレビ、時には、お客さんの家族構成まで書いてあることも。『奥さんと子供在り』『バツイチ』とか。 マドカが言うには、稼ぐための一番の近道は、 安心安全なお客さんにいかにリピートしてもらうかが勝負だったらしく、 前回呼ばれた時にどんな話をしたかを覚えていたりすると、 客はその『自分のことを覚えていてくれた、忘れないでいてくれた』ってところをメチャクチャ喜ぶらしい。 確かにそれって、嬉しいかもしれない。自分は数多くいるであろう客の男達の中でも、もしかすると印象深い特別な存在だったのかも、っていう優越感をくすぐられる仕様だ。

まぁ勘違いなわけだが。俺としては勘違いだと断言してやりたいし。

「だから、私はこのノートを使って、どんなお客さんなのかを徹底的に管理したの」

「うん」

前もって予約が入った場合は、それがリピーターなら 前回いつ呼ばれたのかをスタッフに聞けばわかる。それがわかれば、ノートと照合して、どんな客だったかがわかる。もちろん、あまり気乗りのしない客だったら、その時点でNG登録もできただろうし、『金を稼ぐために我慢だ!』って気合を入れ直すことも出来たと、マドカは言う。そして、前述した金にも心にも余裕があるっていう客層を優先的にチョイスしていったと。

「これを根気よく繰り返してたら、店にとっても私にとっても『優良客』と呼べる客が残る」

「うん」

「私のお客さんは絶対にまともなお客さんが多かった自信があるっていうのはそう言う意味」

「なるほど」

「理解してもらえた?」

「すげーよくわかった。努力したってことね」

「努力ではないかもしれない。なんか努力って言葉を使っちゃいけないジャンルの気もする」

マドカが必死だったってのは伝わってきてた。

「でもね、私と店にとって優良客だったとすれば」

「うん」

「それはヒロシにとってはイヤな客な場合の方が多いと思う」

「だろうなぁ」

「3冊目、4冊目ってなればなるほど、そういうお客さんばかりだよ? リピーターばかりだし」

「・・・。」

それには、今言われてみて初めて気付いた。

1冊目のノートなんてまだまだほんの序の口だってことはわかってたつもり。でも俺を本当に苦しめる敵は、1冊目、2冊目あたりのノートでマドカにNG登録されずに生き残り、リピーターとして、3冊目~のノートに登場する奴らなのだ。だがしかしソイツらは、俺の知らないデリ嬢としてのマドカの姿を、ノートを通す形で俺に赤裸々に語ってくれる貴重な存在でもあるのだ。

なんだか微妙にやっかいな奴ら。心の底から憎たらしくもあり、逆に羨ましくもある。

「さっきヒロシが言ってた、ヘタクソじゃない、人もいるかもしれない」

「うん」

「本番する人もいるかもしれない…」

「それは確実にいるってわかってるけど…」

「なんかもう早く楽になりたい、そろそろ見ようか…」

「うん…」

マドカが言ってた『楽になる』ってどう言う意味だったのかなって時々思い出す。

俺がマドカと別れるっていう選択肢を選んだのならば、それがある意味、『マドカを一番楽にしてあげられた』のではないかと、俺はそう思うこともあったりする。



2冊目のノートが開かれた。

その1ページ目には、目標金額の残高などは記入されていなくて、いきなり顧客管理データがズラズラと並べられていた。最初の客が、いきなり240分コースで『フェ1』だった。『歌が上手』『薬指に指輪の跡があった、たぶん既婚者?』『超ハゲ』 2冊目のスタートとしては、なんだかすごく安心した気がする。

2~3ページ目でまた未完成の「正」の文字で数えてあったりして、マドカなりにこのノートの書き方、およびその運用方法を探っていた様子が垣間見れた。

2冊目のノートが中盤に差し掛かった頃に、ノートの記入方法は、一応の完成を見た。

プレイ内容は記号化され『フェ↑』 『ス↑』 『パ↑』などと書かれていた。矢印の数がそのまま回数を表すらしい。 矢印の初登場は、60分で『フェ↑↑↑』という、これまた初登場の3回発射だった。 このページに関してマドカは、 自分が3回も頑張ってしまったのがすごく悲しかったし、 なんだか悔しかったし、どうしても『3』っていう数字を書きたくなかったんだと言った。

この客以降のページは、すべて矢印で統一される。

「なんで上向き矢印なの?」

「昇天したって意味w」

だそうだ。 俺はマドカほど笑えなかった。

そして、『手』っていう記入が少なくなり始める。ノート1冊目に書いてあった『手で喜ぶお客さんが意外に多い』って言葉通り、 1冊目のノートと2冊目のノートの序盤あたりは『手2』とか『テ1フェ1』なんて記入が、実はとても多かったんだ。

でもそれは、俺が思うにマドカがフェラやスマタが下手だったからで、それでも客はなんとかして射精をしようとした結果、 不本意ながら手コキでイったというのが真相だろう。その推論を裏付けるかのように、2冊目終盤になる頃は『テ』はほとんど見かけなくなり、『フェ』に取って代わられることになるのだ。

これは下手だったマドカのフェラがやがて絶賛され始めるという、 掲示板で俺が見た流れと残念ながらぴったりとリンクしてしまっていた。

「お客さんにフェラ褒められたりした?」

「最後のほうは上手だって言われてた…、自分でも上手くなってしまったと思う…ごめん」

それは俺にとって辛いことだったけど、 マドカの言葉に嘘がないことが唯一の救いだった。

神経が擦り切れてきているのがわかった。喉も乾く。頭も痛いような気がする。マドカがチラチラと、何度か俺の顔色を気にする素振りを見せてた。


やがてマドカがある記号を無言で指差した。『↓』 っていう下向きの矢印がそこにはあって、違和感たっぷりだった。 マドカが言うには既に何度かその記号は出現していたのだが、 俺は気付かずスルーしていたらしい。

どうやら俺はよほど集中力が途切れてしまっていたようだ。

「それは何の記号?」

「昇天の反対…」

そう言われてもボンヤリしていて、一体何のことなのかピンと来ない。

マドカの次の言葉を待っていると

「私が…イった…」と彼女は消え入りそうな声で呟いた。

「初めてそうなったときはショックだっなぁ…」

彼女はいつもそうするように、遠い目をして、そして静かに語った。

「お客さんってお金を払っているせいか、けっこう受身の人が多いのね」

「そうなんだ」

「だから私は、私が頑張ってさえいればいいんだって、そう思ってたの」

「うん」

なんとなく、俺もそう思ってた。

俺の妄想ではマドカはいつも攻める側で。

客は「俺は客だ!!!」と言わんばかりに大の字に寝てる。

そんな状況で、限られた時間の中、マドカは精一杯の仕事をする。

そして俺は、マドカが何でイカせたのか、何回イカせたのか、とかそんなことばかり気にしてた。

「でも、攻め好きなお客さんってのもいてさぁ…」

「…だよね…」

「自分はイかなくてもいいから、マドカちゃんはおとなしく寝ててなんて言われたり」

「うん…」

ある意味、発射ゼロで帰っていくというのは、こういう客も含めてのことなのだろう。


マドカは、俺が見逃したと思われるページまで戻って、初期の頃の『↓』を見せてくれた。そこには『試練だ…』ってマドカの苦悩が吐露してあった。

「正直、触られるなら触るほうがマシだし、舐められるなら舐めるほうが気が楽だった」

マドカはそう言ったあと『ヒロシには申し訳ないけど』って付け足した。

俺以外の誰かをフェラしているマドカと、俺以外の誰かにクンニされているマドカを、俺は頭の中で交互に想像してみる。どっちも嫌だったけど、今まで散々フェラしてる姿は想像し尽くしてきた。でもクンニされてる姿を想像するのはそれが初めてで、うまく想像できないぶん、その未知のダメージが押し寄せてきて俺は打ちのめされた。

「やっぱ、気持ちよくなっちゃうもんなの?」

「うーん…頭では全力で拒否してるんだけどね…」

掲示板で情報集めしてる時は、まったく想像してなかった。

マドカの情報を書き込んだりしてる奴らの中に、マドカをイカせた奴が潜んでいるなんて。


掲示板では主に、実際にマドカをまだ呼んだことがない奴らが、マドカがどんな嬢なのか、果たして本当に掲載された写真通りの嬢なのか、って疑問を書き込んでた。すでに呼んだことがある奴らは、それぞれ感想を述べて、そのプレイの質の高さを評価してた。感想はそのほとんどが、受身であり、フェラとパイズリ、が気持ちよかったというのが大半を占めてた。

俺はその書き込みを見て、デリヘルってやつをわかったつもりになっていたけど、甘かった。

デリヘル嬢としてのマドカのことも把握したつもりになっていたけど、全然わかっちゃいなかった。密室で男と女が裸で過ごすのだ。そもそも裸で抱き合うのが当たり前の前提となるのだ。

原則として本番行為は禁止されているのだから、本番はしないと仮定すればどうなる? 俺ならどうするだろう?

そう、客の立場になって考えたら、自ずと答えは出た。誰だって本番ギリギリまでのプロセスを大いに楽しむに違いない。

手コキはもちろん、フェラだってしてもらえる。時間内なら何度でも求めていいって話だ。

おっぱい、特に乳首は念入りに舐めるだろ。そしてマンコだって触るはず。指も挿れたくなるだろう。

そして、いざ本番したくなったってときに、その代用プレイとして素股があるのだ。

それは男と女がいかにもセックスしているような雰囲気を味わうための擬似本番ってやつなのだ。

そして、それらのプレイの全ては、本番がないからこそ、より濃密になってしまうような気がする。

ここまで考えが及んだ時に、目の前にいるマドカの その大きな胸のふくらみが突然気になった。これまで幾度となく『パ1』とか『パ↑↑』なんて記号めいたものを目にしてきた。マドカは『おっぱいが役に立った』などと自虐的と思えるコメントを残していたし、その本人の口からも「パイズリ」という単語を耳にした。

俺は、今日パイズリしてくれと半ば強引にお願いし、マドカがそれを了承する形で、 燃え上がった嫉妬の炎を消し止めることができたように錯覚してた。でも、その嫉妬って、そもそも何だったのか?

マドカを指名して呼ぶような奴らは、マドカのおっぱい目当てだったに決まっているのだ。そしてパイズリでイカせてもらったような連中が、その前後にマドカのおっぱいを触らなかったはずがないじゃないか…。

目の前にいるマドカを見知らぬ男が後ろから抱きかかえ、その胸を自由に揉んでいるのが簡単に想像できた。それはエスカレートして妄想となり、 やがて複数の男たちがマドカの胸に群がるようにして乳首を舐め始める。その男たちの一人がこちらを振り向き、 その顔が自分とソックリであるような気がして俺の思考は停止した。
なんでこの土壇場になるまで、気付かなかったんだろう。


俺はマドカのおっぱいが大好きだということに。

そしてマドカを指名した奴らもきっと大好きだったんだろうということに。


集中力が途切れ始めていた俺に力が漲る。

そのエネルギーが嫉妬と寝取られM属性という、相反する感情が昇華されたパワーであることはもはや疑いようもない。俺は、マドカが他の男におっぱい揉まれてる姿が見てみたい、とすらちょっと思った。でも、それは現実的に不可能だし、だからこそノートから読み取ろうと、集中力を研ぎ澄ました。

俺の想像が及ばないところは、マドカの言葉が補う。

「わかってるとは思うけど、私を指名するのはいわゆるおっぱい星人なわけ」

「はい」

「やっぱここまで大きいのは珍しいらしく、みんなビックリしてた」

「だろうね」

「で、私もお金を稼ぐためにはこのおっぱいが武器になる、とは思ったのよ」

「武器…」

「だからパイズリとか、お客さんに教えてもらいながら、頑張ってたの」

「あ、ちょっとちょっとマドカ」

「ん?」

パイズリの話はどうでもよくなってきたので制止する。

マドカがそのおっぱいでどんな風に客を気持ちよくさせたのかではなく、マドカのそのおっぱいが客からどんな感じで色々されちゃったのかを知りたいのだ。今の俺の興味は、そこに尽きる。

「お客さんって、やっぱりおっぱい触りたがった?」

「なんかヒロシ、顔つきエロくなったし…」

「ちょ、何言ってんの… す、すいません…w」

「ま、いいけどw」

マドカには、

『自分は聞かれたことには正直に答えるしかない』から

『ヒロシが凹まない程度にちゃんと自分でブレーキかけてね』って念を押された。

が、しかし。たとえ俺がフルブレーキで止まろうとしても、その全てが書いてある顧客管理ノートが目の前にある限り、俺はもう立ち止まれない。

玉砕あるのみ。


マドカの制止を振り切り、逆にアクセルを踏み込んでいく。

「おっぱいかぁ…」

そう言いながらマドカが、その日何度目かの「遠い目」をする。 セリフを伴っているぶん、マドカが今確実に、 客の男たちのことを思い出しているってのが、俺にもリアルに伝わってくる。

「んでんで?」

マドカの「遠い目」が「白い目」となって俺に向けられる。どうやら俺のワクワク感を出し過ぎな感じが気に食わないらしい。 それでも、マドカは話を続けてくれた。

「最初はやっぱみんな私のおっぱい見てウワーってなって驚く」

「うん」

「頬っぺたくっつけて、胸に顔を埋めるって言うのかな、そういうのって?」

「うんうん」

「落ち着くー!とかそんなことを言いながら」

「わかるw わかりすぎて逆に辛いわw」

「男の人ってさ、けっこう当たり前にマザコンなとこあるじゃん?」

「うん、まぁ」

「それからほとんどの人は決まって赤ちゃんみたいになるんだ」

「んむ」

「赤ちゃんだから、当然、乳首に吸い付くわな?」

「え?う、うん」

「でも当然、ホントは赤ちゃんじゃないから、舐め始めるわな?」

「は、はい…」

マドカはちょっとぶっきらぼうな言い方を選択して、そうやって俺をイジメる。 客とのプレイを詳細に語るということに、照れという感情もあったのかもしれない。 それと同時に、意味ありげな視線を俺に向けて『大丈夫か?』って気遣ってもくれる。 大丈夫だから続けたまへ的な視線を俺も返して、マドカは話を再開する。

「私も勝手にビクンッとかなっちゃうんだ」

「うん…」

「アンッとか声も出ちゃうときもある、残念ながら」

「出ちゃうのか…」

「さっきも言ったけど、頭では拒絶してるんだよ、それはわかってね?」

「も、もちろん」

それはわかってはいるが、ビクンってなったり喘ぎ声を出したりするマドカ、 そしてマドカをそうさせているのが、自分以外の他の誰かであることに興奮を隠せない。

「お客さんはもう完全に赤ちゃんじゃなくなってくるじゃん?」

「うん」

「言ってる意味わかる?」

「わ、わかってるよ」

マドカは時々こうやって俺に覚悟を促してくる。その度に俺は気を引き締め直した。

「いっぱい触られたし、後ろから鷲掴みにするお客さんが多かった気がする」

マドカのその言葉を聞いて、俺はすごく納得させられるものがあった。

おっぱいって、その感触を十分に楽しむには、 寝てる状態よりも起きてる状態のほうがいい。寝てるとどうしても左右にこぼれ落ちちゃうし、 後ろから両の手のひらで包み込むのが、マドカのおっぱいのボリュームを味わうベストなやり方なのだ。

それに背後から見下ろすおっぱいの谷間がこれまた絶景なんだ。 何言ってんだ俺は。

「鷲掴みとか、けっこう乱暴な感じの触り方をされると、私はムカついた」

「俺もムカつく」

「だよね? んじゃ、もうこの話は終わりだ」

「え?終わっちゃうの?」

「だってヒロシ、なんか楽しそうなんだもん。私はそんなに楽しくないし」

マドカはそう言い残してまた飲み物を取りに行く。

俺のお茶はまだ残っていたけど、マドカのコップは空っぽだった。俺よりもマドカのほうがプレッシャー感じてるんだって思った。

飲み物を持って戻ってきたマドカが、また俺のチンポの状態を確認する。

「ちんちんは?」

「ギンギン」

「あとでちゃんと勃つの?」

「大丈夫」

さっきも同じやりとりがあったような気がするが、また繰り返してた。

「つか、マドカが勃たせてくれよ、パイズリ期待してるwww」

「わかったw 頑張るwww」


その日のマドカは、なんだかやけに俺のチンポを気にしてた。

その理由は夕方頃になって判明する。

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