ここでちと本筋から離れる。あとで意味をもってくるところなんで今のうちに書き込んどくよ。
ええと、彼女の飲んでる眠ザイなんだけど、今は効き目の弱い(もちろん人によるんだが)マイスリーってやつ。大抵服用後三十分から一時間で効いてくる。昔はけっこう効き目のあるハル飲んでたんだが、これは飲んだあと予告もなしに回線切るようにぱったり寝てしまう。(もちろんこれも人にry
で、ハル飲んでたら受話器もったまま寝てしまってたりということがあったのとパニック障害が緩和されてきて、強い薬も必要ではなくなったため現在のマイスリーってのに落ちついたわけだ。
で、そのマイスリーなんだが彼女は電話での会話の進み具合と寝る時間に合わせて飲むんだが、お互いにとても気分良く、テンションの高い会話してる時はやはり電話切るのがもったいなくてたまに「ここでおとなしく布団に入らないと寝覚めが悪くなる」時点を過ぎても起きたままでいることがままある。
で、この状態になると彼女はいわゆる「ラリって」しまうんだよ。多幸症みたいに笑い上戸になって、話の脈絡が怪しくなる。そしてこういうときの一番困った事が、この状態での会話を憶えてないってことなんだよね…。
彼女から電話掛かってきたんで。休憩します。
—
電話終わった。ちょっと憂鬱な状態で受話器を取った。あまり楽しい会話はできんやろう…と思いつつ。まだ眠れないだろうからも少し書き込むよ。
金曜日にあるはずだった実習先の教え子主催の花火大会が雨天のため、今日になりその報告の電話だった。生徒たちにもらった手紙と大きな花束の話。あと、目を掛けてた結構やんちゃなんだけど、実は結構気ぃ使いの男子生徒のD君のはなし。
実習先には養護学級がある。で、ほとんどの反応が脊髄反射、まだまだバカで思った事はストレートに口にしてしまい、悪気はなくとも人を傷つけてしまうことが多々ある、年頃の子供たちなんだが、そのD君が花火を河川敷でしている時、そのクラスについてある差別用語を使ったんだそうだ。そういう事は我慢できない性格の彼女なんでそのD君を皆から少し離れたところに呼び真剣に諭したんだそうだ。このD君もたまたま周囲の大人やクラスメートが使う言葉をなんの気なしに使ったという事は彼女にもわかってるんだけど、例えそうであってもいやそうだからこそ、今のうちにでもちゃんと使ってはいけない言葉とか、傷つけられた人間がどれだけこころに痛手を負うか、ということについて泣きながら話したそうです。
D君がいい子で、物事の善悪はちゃんと分かるはず、だと思ったからなんだろう。
「ちゃんと分かってくれてると思うよ」
「そうかな」
「うん、大丈夫。それだけ真剣に大人から諭されるなんてあまり経験がない事だったろうし、君の言うそのD君ならちゃんとわかってくれてるんじゃ?」
「そうだね・・・そうだといいけど」
で、おやすみなさいを云って電話を切った。
会話の間、彼女の真剣さ、真面目さに改めて尊敬をおぼえたよ。うーーーんこういうところが好きなんだ。
人の傷つけることがどれだけいけない事か。という事を実習先の生徒に諭すその当人が今まさに俺を苦しめてるんだけど?? それを言ったらおしまいなんだけどね…。
あー分からん。
でも裏切られたのに、こういう面をちゃんと知っているから決して嫌いに、憎むことができない。
なに書こうとしてたんだっけ…。ちょっと放心してた。
夕方少し寝たせいで目がさえてしまったよ。
あ、思い出した。
こういう真面目な、頑張り屋の彼女がさ、セックスにおいてあれだけ淫乱な振るまいができるってことが堪らなく好きだったする。このギャップの激しさに興奮してしまう。
二月に彼女を尋ねた後の電話では、俺はじめてテレフォンセックスを彼女とした。ローターとバイブ(ちょっと可愛い形のやつ)は俺が買い与えていた。ははは、なに書いてんだろ。
このテレryでは彼女が積極的にリードしたな。女のセックスはイマジネーションが大事とはなにかで読んだ事あるけど、なるほどなって思った。
写メで自分で慰めている写真を撮らせたこともあったよ。
随分長い事書き込んだ気がする。終わるんだろうかw
やっぱりまた酔ってしまったよ。ごめん。
—
なんかね、ここに書き込んでやっぱし良かったと思う。アルコールの力借りてというのが情けないけど。昨夜もあんまし眠れんかったんだが、なんというかここしばらくの心臓が締め付けられるような感じではなかった。
文章にしてみて色々と考えたことがあった。なるだけ他人にちゃんと伝わる文章にするには取捨選択が当然必要なんだけど、そこで書き漏らした他人にはどうでもよい事が、俺と彼女の関係でめちゃくちゃ大切な事だったりする事に改めて気付いた。
昨夜布団に横たわって思ったのは、俺は自分の事だけしか考えて無いんじゃないか?ってこと。彼女に裏切られた、これは事実なんだけれども今までの付き合いで俺はずっと彼女に対して誠実でありえたのか?って事思い返してみるともちろんそうじゃなく、俺も彼女を何度も傷つけてるはずなんだね。
彼女が大学通う事になり、遠距離決定。で、その時俺が云った
「お互い、もしかすると好きな人が出来るかもしれないけどそうなったらしょうがない。でも人が人を好きになる事はどうしようもない事だから、その時はちゃんと教えてくれればいいよ」
ものすごい傲慢だよ。
もし俺がこの言葉を彼女に投げかけられた、どう思うんだろう?
ってこと、全く考えてなかった。あの時「なんでそんな事ゆうん?」って返事の意味を俺は良く考えてみなかった。もし彼女が誰か別の男を好きになったとしても、最後には俺のとこに戻ってくる、と思っていた。年上である事の余裕を見せたかったんだろう。それが今はこのザマだもんな。情けないにも程があるよね。浮気された、裏切られた、傷つけられたってそういうことになったんは、俺が彼女をそういう状況に追い込んだんじゃないか?って思う。
相変わらず本筋そっちのけで悪いが、もう少しだけ。
ええとな去年の夏の終わりころ、彼女は夏休みで俺の家に帰ってきてたんだけど事故で亡くなられたお父さんの命日が近づいていて、彼女ものすごく心が乱れてたんだよ。
で、そんな頃のある夜の会話を思い出した。
「○○ちゃん、神様っておると思う?」
「ん?なに急に?」
「ええとな、わたしはいると思うんよ」
「うん」
「お父さんな、学校の先生だったやろ?前にも話したけど、すごく荒れてる学校やってさ」
「うん」
「で、凄く真面目な人やったから、一人一人の生徒の事真剣に考えすぎてさ、ほんと毎日家に帰ってくるのが遅いで。」
「うん・・」
「ひとりでもさ、急に理由なく学校に来んかったら、家まで尋ねてね」
「うん」
「その子の両親にすごい厭味言われても、めげんくて」
「・・・うん」
「水までぶっかけられてな、びしょぬれで家に帰ってきて」
「で、遅うなってごめんなA子、腹減ったわママは?とか云ってさ」
「・・・」
「ごめんなA子、今度休みOO行くて約束してたやろ?って言ってね、わたしすぐ、あぁまたダメかと思って不貞腐れてさ」
「するとな、ほんとごめんていいながらシュークリームのおみやげくれたんよ・・・」
「音痴の癖にさ、チェロとか弾いててもちろん下手糞で」
「音楽の先生じゃないくせに、授業参観を音楽の時間にするんよ、信じられんやろ?」
「で授業参観の前になるとコーチでわたしが絶対呼び出されてな」
「わたしも友達とか約束があんのやんか?それでも頼むっていうから行って」
「で、夕方遅くまで合唱の練習して、おやつは全部自腹切ってさ」
「で、帰ったら帰ったで録音したテープ聴きながらこの子が一番音程正しく取れるから、位置はここで歌ってもらって・・・とかそんな話ばかりなんよ」
「でもな、なんだかんだいうて、その時ってめちゃ楽しかったんよ」
「おかあさんが、やきもち焼くくらい仲良かったわ」
「今考えたら、なんでもう少し自分の家のほうに優しくしてくれんやったんやろう?て思うてしまう」
「・・・うん」
「おとうさんが死ぬ前にな、まぁ学校やらなんやらでシャレにならんくらい参っとったときにさ」
「おとうさんがどっか外から家に電話してきてな」
「ママは?そう、いやいいよ。なぁA子あのなって」
「・・・うん」
「おとうさんな、今までママやA子のことほっぽり出しとったやろ?」
「これからはな、ちゃんとママとA子のこと考えて、大事にしようと思っとる」
「これまでホントごめんな。A子はホント、バイオリン上手くなったな。ホント自慢の娘や」
「でわたし、なんかヘンな感じしたんやけど、・・・うんてだけ返事したんよ」
「俺なA子もママもホント大好きやよ、って言うんよ」
「で、しばらく黙った後、じゃ今から帰るわ、晩御飯なにかな?って」
「わたしが今日は○○やないかな?って言うと、そうか早う帰るわ。後でなって」
「でな、それがお父さんとの最後の会話になったんよ・・・」
「・・・」
「それからおかあさんも怪我して入院するし、わたしは学校行って、病院にお見舞いに行って、バイトに行って」
「やっと眠れるかと思ったらすぐ学校行かんといけん時間が来てさ」
「ほんとあの時はもうぎりぎりやったよ」
「わたし頑張ってるよな?今まで頑張ってきたよな?」
「うん、頑張っとるよ。でももうあまり頑張りすぎは良くないよ。少しは力抜かなきゃ」
「・・・うん」
「A子が頑張ってるのは俺が一番知ってるしさ、俺はそういうところをホント尊敬してるよ」
「でもな」
「うん」
「○○ちゃん、神様って見てくれてるよな?」
「・・・」
「頑張ったら幸せになれるよな?」
「・・・」
「おとうさんにもう一回会いたい」
「会って、A子はすごいってほめられたい」
号泣・・・・・・俺に抱きついたまま、ひとしきり泣いた後、俺の顔をみて改めて
「なぁ○○ちゃん神様っておるんやろうか?」
「・・・A子のいう神様ってお父さんの事かな?」
「・・・わからん…。うんそうかもしれん」
この夜、俺もっと他に言うべき言葉があったはずなんだけど、その後の俺の話ってのが・・・
「神様がおるかどうかは誰も証明できんから俺には分からんよ、でも人でも動物でも死んでしまったら、この世から消えてしまうだけ。ただそれだけだと思う」
「死ぬっていうことの恐さとかは想像でしか分からんけど、ある状況の人にとってはそれが救いになるのかもしれんし」
「でも、死ってさ、死ぬことってだけが全ての生き物にとって平等だよね。死は誰も差別しないし」
バカか俺は…。
この時の事を昨日思い出してしまって、なんでもっと彼女に優しく出来んかったんだろうと思ったよ。もっと他の言葉があったはずなのにね…。
すまん少しのはずがまたもや脱線しまくりだったよ。
ごめん。
—
誘われはしたものの、なにもなかったとの事なので俺も大分落ちつきを取り戻した。
「で、そいつ名前はなんていうの?」
「K川」
「あのさそのK川の電話番号教えて」
「え、なんで?」
「そいつに電話する。当たり前だろ。君(イライラしてるときは彼女の事を君と呼ぶ)酔ってたんでしょ?なにもなかったから良いけど、1歩間違ってたら君が危ない目に遭ってたかもしれないじゃない」
「だから今後そういう事しないように釘を刺す」
「○○ちゃん、もう2度とその人とは会わんし、後ですぐにメモリ消すから」
「そうして。でも1度そいつと話しときたいんだけど?」
「ごめん、それはやめて」
「なんで?」
「その人はもう卒業するけど、まだ学校では顔を会わせるかもしれんし」
「だから?」
「・・・」
「だからなんでさ?なんで電話したらいかんの?」
「顔あわせてしもうたら、気まずいやん・・・」
この辺でまたイライラしてくる。
「君はダメって言ったのに、それでもしつこかったんだろ?」
「いや強い口調で拒否したらあとはすぐ言うこと聞いてくれたから」
「いや、でもな俺の気持ちが収まらんのやけどね」
「お願いやから。ね?もう絶対外で会う事ないから・・・」
「・・・」
「ね?ほんとごめん」
ここで考えたのは、俺が電話しなくても顔を合わせたら気まずいには違いなく、K川がもう一度A子を誘う事はないだろう。実際俺がK川に電話かけた場合、もしこいつが腹を立てて彼女にとって悪い風評とかを学内で広められたら、彼女は学校に居難くなるんでは?という事だった。それでも何度か押し問答しているうちに、ふともう一つ質問するのを思い出した。
「そいつは君は彼氏持ちだということ知ってて誘ったんだよね」
「・・・いや知らん、と思う」
「ハァ??なんで?君、俺と付き合ってるってこと言わなかったの?」
「いや…聞かれんかったし…」
ここで再び怒りが。
「あのな、聞かれんかったら話さんの?そう言う事はちゃんと言うべきじゃない?」
「うん…ごめん」
ホントになにもなかったんだろうか?と心証灰色に・・・彼女は右手薬指に俺があげたプラチナにいくつかの小さいダイヤが埋め込まれたリングをしていた。
「指輪はしてたんだろ?」
「うん」
「K川ってやつは指輪見てるよね」
「うん」
「ほんとに聞いてこなかったの?彼氏いるの?とかさ」
「うん」
でこの後
「一言いわせろ」
「ごめん頼むからそれはやめて」
の問答が繰り返され、俺もいい加減どうでも良くなってきた。投げやりに
「あぁそう。電話すんのはもういいよ。でもまた誘ってきたら絶対教えてね。で、そん時はもう絶対K川ってやつに電話するからな」
「…うん、ごめん…やっぱり怒ってるよね…」
「別に。なんもなかったんだろ?ならいいよ」
「怒ってるやん」
「あのさ明日早いからもう寝るわ」
「…」
「じゃまた明日ね」ガチャ。
その後何度か家の電話と携帯が交互に鳴ったが、わざと無視した。けっこうしつこく掛かって来たのだが徹底して無視してると、ようやく電話は鳴らなくなったが携帯にメールが。
「心配かけてごめんなさい。本当に悪かったと思ってます。疑っているかもしれないけどヘンな事はなにもありませんでした。また明日電話します、おやすみなさい」
返信はしなかった。

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